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「大好き!」を仕事にした歯科医の話


先日、今度のライブではとにかく大好きを追求する的なブログを書いたせいだろうか。
その後、引き寄せるように奇妙な出会いがあった。

久しぶりに歯医者に行こうと思い立ったときのこと。

特に異常があるわけではないのだが、
最後に歯医者に行ったのは数年前のことで、
そろそろクリーニングやら健診をしてもらおうと思ったのである。

で、手近な近所の歯科が、繁盛していてよさそうな印象だったので、行ってみた。

歯科医は、私と同年代と思われる、気のいい男性であった。
幸い虫歯はないとのことだったのだが、
「汚れがたまっているので、歯石とかクリーニングしますね」といってされたその処置が・・・

激痛!!!

なんで?なんで虫歯の治療でもないのにこんな痛いの?!
今まで何度も受けてきた処置のはずなのに、なにこの痛さ!ありえん!!!

身振り手振りで痛いアピールをしてみても、
「あ、痛かったですね。すみませんね~。」
「もうちょっとですからね~。」
と、華麗に受け流すだけで、
彼は一向に手加減する様子もない。

うがいをしたら、なんか血まみれだし・・・。

処置が終わって茫然とする私に、歯科医は笑顔で言った。

「いやいや、すみませんね。
 ホントはこういうのは歯科衛生士がやるんですけどね、今日はちょっと人手がなくてボクがやっちゃいました。
 だから痛かったでしょ~?」

え、ええ・・・とても。

「ごめんなさいね、ホントは1回目でここまでやらないんですけどね。
 歯茎の奥の方に歯石が見えるとつい、あぁもうちょっと、もうちょっと取りたい!って思っちゃうんですよ。
 ついつい、いっちゃうんだよね~。」

・・・・・どうりで、血も出るわけですな。

「ははは。でもつるっつるにきれいになると、気持ちがいいですもんねぇ。
 ほら、ボクの歯なんてこうですよ。」

そう言って二カッと笑った歯科医の歯は、歯磨き粉のCMみたいに眩しいほどに白く輝いていた。

うわ!すっごいキレイですね!!

「でしょ~?ボク、今日すでに10回は歯磨きしてますからね。」

は・・・?10回?!

「朝起きて1回、朝ごはんのあと1回、出勤してすぐ1回、休憩でお茶を飲んだときも磨くし、お昼ご飯の後も・・・うん、10回磨いてますね(キラッ)。」

ま、まじすか・・・。

「ちょっとでも口の中に違和感があるとね、気になるんですよ。
 ほら、あなたの今の口の状態、わかるでしょ。
 そこからちょっとでも変わったら磨くの。」

・・・・・歯をきれいにするのが、本当にお好きなんですね。

「ははははは。じゃあまた一週間後に来てください。それで残ってる分もキレイにしましょう。」

心底楽しそうに語る歯科医を見ていて、思った。
「好きを仕事にする」って、すげえ・・・。

しかし、この場合、患者の立場はどうなるのだ?
あんたは欠片も残さず歯石を取り除いて嬉しいだろうが、
激痛に耐えるあたしのことは、どうでもいいと?!

・・・どうでもいいいんでしょうな、歯が美しくなれば。

「好き」をここまで貫く歯科医にある種の尊敬の念を覚えつつ、
次回の診療の時はぜひとも衛生士さんにお願いしたいと切に願う私であった。

さて・・・・・。
私はどこまで好きを貫くべきか。
しかしあの歯科医の域に達するまでには、まだまだ精進が足りないだろうから、
当分はそんな心配は無用か。

ちなみに、帰ってダンナにこの話をしたら、
「その人ビョーキだよね?」
って冷静につっこまれた。わはは。

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